Magic Leap は、異なる空間地図データ用に 3 種類のストレージオプションを提供しています。World Features を「On Device」に保存するか、「Personal World」に保存するか、「Shared World」に提供するかを選択できます。これらの各オプションについては、以下で詳しく説明します。World Features を Shared World に提供する場合、World Understanding を有効にするかどうかを決定できます。また、World Understanding の結果も Shared World に提供されます。World Models は、デバイス上でローカルで処理されるように設計されています。
On Device
On Device のストレージでは、ユーザーの空間地図がデバイスにローカルに保存され、Magic Leap のクラウドには送信されません。空間地図をデバイスにローカルに保存すると、マップの生成とローカライズはデバイスの OS によって処理されます。空間地図は、ユーザーとアプリケーションで引き続き使用できます。ただし、デバイスに保存できる空間地図の量には制限があり、デバイスのメモリがいっぱいになると、以前の空間地図は上書きされます。その結果、この設定の影響の1つは、デバイスが以前にアクセスしたエリアの空間地図の作成に、より多くの時間を費やす可能性があることです。
Personal World
Personal World に World Features を保存する場合、Magic Leap は World Features のデータをクラウドに保存しますが、それらの World Features は他の Magic Leap ユーザーと共有されません。Personal World を使用すると、デバイスに保存できる World Features の数よりも多くの World Features を保存でき、デバイスが以前に訪れたエリアの空間地図の作成に費やす時間を短縮できます。Personal World に World Features を保存すると、アプリはデバイスセッション間でコンテンツを保持し、次回アクセスしたときに同じ場所にコンテンツが表示されるようにすることもできます。
エリアに入るときに必要な特定の空間地図を識別するために、Magic Leap のクラウドに保存されている空間地図は、空間地図が作成された場所を識別するための情報と関連付けられます。この情報には、最も近い WiFi ネットワーク(BSSID(別名 MAC アドレス)、信号強度、SSID(別名 WiFi ネットワーク名))に関する情報や、デバイスの位置の緯度と経度が含まれます。空間地図のセクションには、エリアタグ番号も割り当てられます。エリアタグ番号は、エリアに入ったときにデバイスに送信する空間地図と、移動する場合にキューアップするために近くにあると思われる空間地図を識別するために使用されます。
Shared World
Shared World は、空間コンピューティングの力を最大化する Magic Leap のプラットフォームです。Shared World を使用する場合、特定のエリアについてデバイスによって作成された各空間地図内の World Features(World Understanding を有効にしている場合は、World Understanding の結果)は、Magic Leap のクラウドエコシステムに保存されたそのエリアの集合空間地図に保存されます。つまり、空間的にマッピングされたエリア内の World Features と World Understanding の結果は、そのエリアの集合空間地図に提供しているすべての Shared World ユーザーが使用できます。Shared World を使用すると、他の Shared World ユーザーが以前にマッピングしたことがある場合、入力した新しいエリアをデバイスでマッピングする必要がなくなります。空間地図を Shared World に提供すると、ユーザーと他のユーザーの両方が同じ World の機能を使用できるようになるため、共有および他のマルチユーザーの操作性が向上し、同じ物理的な場所でデジタルコンテンツを表示できるようになります。
Shared World のエリアに対して空間地図が生成されるたびに、空間地図の集合バージョンは、新しい情報が反映されるように更新されますが、空間地図の以前のバージョンは、現在の集合マップで使用されない場合でも、空間地図の品質を継続的に改善するために保持されます。一部のエリアは、LIDAR などの代替的な処理によってすでに空間的にマッピングされている場合があります。これらのエリアでは、Magic Leap デバイスから生成された空間地図が集合空間地図にマージされない場合があります。
World Understanding には、Shared World を使用したクラウド処理が必要です。ただし、空間地図をデバイスのみに保存する場合、または Personal World に World Features を保存する場合は現在使用できません。World Features を Shared World に提供すると選択した場合、World Understanding を有効にするかどうかを決定できます。World Understanding を有効にすると、Shared World に提供する他のユーザーは、提供した空間地図のオブジェクトデータにアクセスでき、他のユーザーが提供した空間地図のオブジェクトデータにアクセスできる場合があります。空間地図のセクションには、エリアタグ番号も割り当てられます。エリアタグ番号は、エリアに入ったときにデバイスに送信する空間地図と、移動する場合にキューアップするために近くにあると思われる空間地図を識別するために使用されます。